「もし、夜に突然停電したらどうしよう?」
普段はあまり考えないことですが、停電はいつ起こるかわかりません。
地震や台風、大雨などの災害がきっかけになることもありますし、災害が起きていないときでも、何らかの原因で電気が止まることがあります。
停電と聞くと、まず思い浮かぶのは「部屋が真っ暗になる」ということではないでしょうか。
でも、実際に困るのは明かりだけではありません。
冷蔵庫、エアコン、扇風機、電子レンジ、IHクッキングヒーター、テレビ、インターネット、スマートフォンの充電など、私たちの暮らしは思っている以上に電気に支えられています。
特に一人暮らしの場合は、停電したときに「誰かにライトを持ってきてもらう」「必要なものを探してもらう」といったことができません。
だからこそ、自分一人でも慌てずに対応できるよう、普段から少しずつ備えておくことが大切です。
とはいえ、「防災用品を全部そろえなければ」と考える必要はありません。
今回の記事では、停電すると具体的に何に困るのかを確認しながら、何を優先して備えればよいのかを一緒に考えていきます。
そして後半では、一人暮らしの女性が検討しやすい停電対策グッズもご紹介します。
「まずはこれだけ」というところから、無理なく始めてみてくださいね。

停電すると、普段の生活はどう変わる?
電気が使えなくなると、私たちはどんなことで困るのでしょうか。
停電が数十分程度で復旧する場合と、何時間も続く場合では困りごとも変わりますが、まずは身近なところから考えてみましょう。
夜に停電すると、まず「明かり」がなくなる
夜間の停電で最初に困るのは、やはり明かりです。
照明のスイッチを押しても電気がつかないため、部屋の中が突然暗くなります。
昼間なら窓から光が入りますが、夜はそうはいきません。
ベッドから立ち上がってトイレへ行こうとしても、足元が見えない。
玄関へ行こうとして家具にぶつかる。
落としたものを探せない。
こうした小さな不便が、一気に増えてしまいます。
特に夜中に停電した場合は、寝ぼけた状態で暗闇の中を歩くことになります。
だからこそ、停電への備えでは「まず明かりを確保する」ことを優先したいですね。
スマートフォンのライト機能も一時的には役立ちますが、スマートフォンは連絡や情報収集にも使う大切な道具です。
ライトとして長時間使ってしまえば、その分だけバッテリーを消費してしまいます。
停電時にすぐ使える懐中電灯やLEDライトを一つ用意しておくと安心です。
スマートフォンの充電ができなくなる
もう一つ忘れてはいけないのが、スマートフォンの充電です。
普段なら、電池が少なくなったらコンセントに充電器を差し込めば済みます。
ところが停電してしまうと、コンセントから充電できません。
災害時には、スマートフォンは単なる連絡手段ではありません。
家族や知人との連絡、災害情報の確認、交通機関の情報、自治体などからの情報確認など、さまざまな場面で役立ちます。
そのため、停電中は「スマートフォンの電池をなるべく残しておく」ことも大切です。
モバイルバッテリーを一つ用意しておけば、コンセントが使えないときにもスマートフォンを充電する手段を確保できます。
ただし、モバイルバッテリー自体が空になっていては使えません。
普段から使いながら、充電状態を確認しておくことが大切です。
冷蔵庫や冷凍庫も気になる
停電すると、冷蔵庫や冷凍庫も当然ながら電気を使えなくなります。
ここで心配になるのが、食品です。
停電したからといって、すぐに冷蔵庫の中の食品が全部ダメになるわけではありません。
むしろ、停電したときに何度もドアを開け閉めすると、庫内の温度が上がりやすくなります。
そのため、停電中は必要以上に冷蔵庫を開けないことが基本です。
「何か食べるものはないかな」と何度も開けて確認するより、停電する前から冷蔵庫の中身をある程度把握しておくとよいでしょう。
また、冷蔵庫だけでなく冷凍庫についても、長時間の停電になった場合には食品の状態を確認する必要があります。
特に夏場などは、停電が長引くと食品の管理がより気になります。
だからといって、冷蔵庫のためだけに大容量のポータブル電源を用意しなければならない、ということではありません。
まずは「停電したら冷蔵庫をむやみに開けない」と知っておくことも、立派な備えです。
エアコンや扇風機が使えなくなる
夏の停電で特に心配なのが、暑さです。
エアコンも扇風機も電気で動いているため、停電すると使えなくなります。
冬なら暖房器具が使えなくなることで、寒さが問題になります。
つまり、停電への備えは季節によっても考える必要があります。
夏場なら、水分補給を意識したり、窓を開けられる状況なら換気したり、保冷剤や冷却グッズを活用したりするなど、電気を使わない方法も考えておきたいですね。
ただし、気温が非常に高いときには、無理に我慢することは避けましょう。
特に高齢の方は暑さや寒さを感じにくいこともあるため、室温や体調を確認しながら、安全を優先することが大切です。
「停電=すぐにポータブル電源を買う」というのではなく、まずは電気がなくてもできる暑さ・寒さ対策をいくつか考えておくことから始めてもよいでしょう。

電子レンジやIHが使えなくなる
普段の食事にも、電気は深く関わっています。
電子レンジで温める。
IHクッキングヒーターで料理する。
電気ポットでお湯を沸かす。
炊飯器でご飯を炊く。
こうしたことが停電中にはできなくなります。
特に一人暮らしの場合、「今日は簡単に電子レンジで済ませよう」と考えることも多いですよね。
ところが停電すると、その「いつもの簡単な食事」ができなくなります。
そこで、防災用としてそのまま食べられる食品や、電気を使わずに食べられるものを少し用意しておくと安心です。
缶詰、レトルト食品、常温保存できる食品など、自分が普段から食べ慣れているものを選ぶと無駄になりにくいでしょう。
テレビやインターネットも使えなくなる
停電すると、テレビも使えなくなります。
ただし、スマートフォンやモバイル通信など、電気が復旧していなくても利用できる通信手段が残っている場合があります。
災害時には情報が重要になるため、スマートフォンを使える状態にしておくことは大切です。
そのためにも、先ほどご紹介したモバイルバッテリーが役立ちます。
一方で、スマートフォンを長時間使い続けるとバッテリーが減ってしまいます。
必要な情報を確認したら、画面を消すなどして電池を節約することも考えましょう。
マンションではエレベーターにも注意
一人暮らしのマンションに住んでいる方は、停電時のエレベーターについても一度確認しておきたいですね。
停電するとエレベーターが停止する場合があります。
タイミングによっては、エレベーター内に閉じ込められる可能性もあるため、停電時にはエレベーターを利用しないことが基本です。
また、マンションによってはオートロックや自動ドア、給水設備などにも影響する場合があります。
どの設備がどのように動くかは建物によって異なるため、管理会社や管理組合からの案内を一度確認しておくと安心です。
特に高層階に住んでいる場合は、停電すると階段での移動が必要になる可能性があります。
「ちょっとコンビニへ」というつもりで外に出たものの、戻ってきたらエレベーターが止まっていた……ということも考えられます。
停電時には、不要な外出を控えることも意識しておきたいところです。
オートロックやインターホンはどうなる?
マンション暮らしでは、オートロックやインターホンについても気になりますよね。
これらの設備が停電時にどのような状態になるかは、建物の設備や非常用電源の有無などによって異なります。
そのため、「停電したら必ずこうなる」と一律には言えません。
自分のマンションについては、管理会社などに確認しておくのが確実です。
災害時には普段と違う状況になる可能性がありますから、玄関周辺の安全や避難経路も一度確認しておきましょう。
停電したら、まず何をする?
突然停電すると、思わず「どうしよう」と焦ってしまいます。
でも、まずは落ち着いて、身の安全を確認しましょう。
特に夜間なら、いきなり暗い部屋を歩き回らないことが大切です。
停電したときに、まず確認したいこと
☑ 暗い場合は、まずライトを確保する
☑ 火を使っている場合は安全を確認する
☑ 電気が家全体で止まっているのか確認する
☑ ブレーカーを確認する
☑ スマートフォンの電池残量を確認する
☑ 必要な情報を確認する
☑ 冷蔵庫はなるべく開けない
停電の原因によっては、家のブレーカーが落ちているだけという場合もあります。
ただし、異常な音や焦げたにおいなどがある場合は、無理に触らず安全を優先してください。
また、停電時にはろうそくなどの裸火よりも、電池式や充電式のライトを使うほうが扱いやすく安心です。
地震などで家具や物が倒れている可能性がある場合は、暗い中を歩き回らず、足元を照らしながらゆっくり行動しましょう。
停電に備えるなら、まず何を用意する?
ここまで見てきたように、停電への備えは「防災用品なら何でも買えばいい」というものではありません。
大切なのは、それぞれの道具に役割があることです。
今回、一人暮らしの女性が検討しやすいものとして選んだのは、次の3つです。
☑ まずは明かり → パナソニック「電池がどれでもライト」
☑ 次にスマートフォンの電源 → Anker「Power Bank(10000mAh, 22.5W)」
☑ 長時間停電まで考えるなら → Jackery「ポータブル電源 1000 New」
もちろん、3つとも必ず必要というわけではありません。
「自分にはどこまで必要かな?」と考えながら、それぞれの特徴を見てみてください。
① パナソニック「電池がどれでもライト BF-BM11M-W」|まずは明かりを確保
停電への備えとして、最初におすすめしたいのが、パナソニックの「電池がどれでもライト BF-BM11M-W」です。
この商品の大きな特徴は、名前のとおり、単1形~単4形の電池をどれでも1本使えることです。
4種類の電池を同時に入れておくこともでき、スイッチで使用する電池を切り替えられます。
防災用品として考えたとき、これは便利なポイントです。
停電したときに、「ライトはあるけれど、指定されたサイズの電池がない」ということが起こると困りますよね。
家にある電池の種類が違っていても、単1形~単4形のいずれかを使えるため、電池の種類を限定しにくいライトとして備えておけます。
また、前方だけでなく横方向も照らせる設計です。
懐中電灯として手に持って使うだけでなく、停電した部屋で周囲を照らす用途にも使いやすいでしょう。
「懐中電灯とランタンを別々に買うのはちょっと……」という一人暮らしの方には、こうした一つで役割を広げられる商品が向いています。
パナソニック「電池がどれでもライト」のポイント
☑ 単1形~単4形の電池を使える
☑ 電池を切り替えて使える
☑ 前方と横方向を照らせる
☑ 停電時の明かりとして使いやすい
☑ 懐中電灯と周囲を照らすライトの役割を兼ねやすい
一方で、購入前に知っておきたい点もあります。
この商品は、部屋全体を明るく照らす大型ランタンとは違います。
あくまで停電時などに手元や周囲を照らすためのライトとして考えるとよいでしょう。
また、電池も忘れずに準備しておきたいですね。
防災用品としてしまい込むのではなく、普段から置き場所を決めて、時々点灯するか確認しておくと安心です。
② Anker「Power Bank(10000mAh, 22.5W)」|スマートフォンの電源を確保
明かりの次に考えたいのが、スマートフォンの充電です。
そこで候補にしたいのが、Ankerの「Power Bank(10000mAh, 22.5W)」です。
容量は10,000mAhで、サイズは約114×71×16mm、重さは約200g。
最大22.5W出力に対応し、USB-CとUSB-Aの出力を備えています。
付属品としてUSB-C&USB-Cケーブルも用意されています。
この商品を今回選んだ理由は、防災用だけでなく普段使いしやすいからです。
防災用品は、しまい込んだままにしておくと、いざというときに充電されていない可能性があります。
普段から使っていれば、「使ったら充電する」という習慣をつけやすくなります。
Anker「Power Bank 10000mAh」のポイント
☑ 容量10,000mAh
☑ 約200g
☑ USB-C・USB-A出力に対応
☑ 最大22.5W出力
☑ 普段使いと防災用を兼ねやすい
☑ USB-C&USB-Cケーブルが付属
ただし、モバイルバッテリーも「持っているだけ」では役に立ちません。
停電したときに使うためには、モバイルバッテリー自体が充電されている必要があります。
また、スマートフォンの機種や使用状況によって、実際の充電回数は変わります。
「必ず○回充電できる」と考えるのではなく、停電時にスマートフォンを充電するための手段として考えましょう。
そして、自分のスマートフォンに必要なケーブルや端子も確認しておいてください。
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③ Jackery「ポータブル電源 1000 New」|長時間の停電まで考えるなら
「数時間の停電だけでなく、もっと長く電気が使えなくなった場合も考えておきたい」という方が検討するのが、ポータブル電源です。
今回選んだのは、Jackeryの「ポータブル電源 1000 New」です。
メーカー公式では、容量1070Wh、定格出力1500W。本体重量は約10.8kg、サイズは約327×224×247mmとされています。
リン酸鉄リチウムイオン電池を採用していることも特徴です。
このクラスになると、スマートフォンの充電だけではなく、さまざまな機器への電源として使うことを考えられます。
ただし、ここは特に注意したいところです。
「容量が大きい=家電なら何でも使える」という意味ではありません。
ポータブル電源には、容量だけでなく「定格出力」というものがあります。
使いたい家電の消費電力がポータブル電源の出力を超えていれば、使用できない場合があります。
購入前には、必ずメーカーの仕様を確認し、自分が停電時に使いたい機器に対応しているかを確認しましょう。
Jackery「ポータブル電源 1000 New」のポイント
☑ 容量1070Wh
☑ 定格出力1500W
☑ リン酸鉄リチウムイオン電池を採用
☑ 本体重量は約10.8kg
☑ USB-C×2、USB-A×1を搭載
☑ 長時間の停電への備えとして検討できる
そして、もう一つ大きなポイントが本体の重さです。
約10.8kgありますから、女性一人で軽々持ち運べるような商品ではありません。
そのため、購入するなら「どこに置くか」を先に決めておくことをおすすめします。
停電してから収納場所を探して、重い本体を取り出すのでは大変ですよね。
また、価格も決して安い商品ではありません。
「停電が心配だから、とりあえず買っておこう」というより、長時間の停電で何を使いたいのかを考えたうえで検討する商品と考えたほうがよいでしょう。
スマートフォンの充電だけなら、先ほどのモバイルバッテリーで足りる場合もあります。
ポータブル電源は、あくまで「もう一段階しっかり備えたい人向け」です。
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3つを比べると、こんな使い分けになります
| 商品 | 主な目的 | こんな人に | 注意点 |
|---|---|---|---|
| パナソニック 電池がどれでもライト |
停電時の明かり | まずライトを備えたい人 | 電池を用意する |
| Anker Power Bank |
スマホの充電 | 普段使いと防災を兼ねたい人 | 本体を充電しておく |
| Jackery 1000 New |
長時間停電時の電源 | 家電まで含めて備えたい人 | 約10.8kg・高価 |
この3つは、単純に「どれが一番おすすめ」というものではありません。
それぞれ役割が違うからです。
まだ何も用意していないなら、まず明かり。
スマートフォンを使える状態にしておきたいなら、モバイルバッテリー。
さらに長時間の停電まで考えるなら、ポータブル電源。
この順番で考えると、自分に必要なものが見つけやすくなります。
【画像③:3種類の停電対策グッズ「ライト・モバイルバッテリー・ポータブル電源」を並べ、役割が違うことを表現したシンプルなイラスト。AIオリジナルでもフリー画像の組み合わせでも可】
一人暮らしなら、どこまで備えればいい?
ここまで停電で困ることと、備えておきたいものをご紹介してきました。
でも、ここで「全部そろえなければいけないのかな?」と心配になった方もいるかもしれません。
大丈夫です。
停電対策は、最初から完璧を目指さなくても大丈夫です。
一人暮らしなら、収納場所や予算のことも考えながら、自分の生活に必要なものから少しずつ準備していけばよいのです。
ここでは、タイプ別に「どこから備えるとよいか」を考えてみましょう。
できるだけ費用を抑えたい人
「防災用品にあまりお金をかけられない」という方は、まず明かりを確保することから始めてみてはいかがでしょうか。
停電が夜に起きた場合、何より困るのが暗闇です。
そのため、最初の一つとして懐中電灯やライトを用意しておくと安心です。
今回ご紹介したパナソニックの「電池がどれでもライト」のように、普段使っている電池を利用できるタイプなら、電池の種類を限定しにくいというメリットがあります。
さらに、スマートフォンの充電については、すぐに高価なポータブル電源を購入する必要はありません。
まずは手持ちのモバイルバッテリーがあるなら、停電時にも使えるよう、充電状態を確認しておきましょう。
まだ持っていない場合は、普段使いもできる1万円前後の容量帯のモバイルバッテリーから検討する方法もあります。
費用を抑えて始めるなら
☑ まずはライトを一つ用意
☑ 電池も一緒に準備しておく
☑ 手持ちのモバイルバッテリーを確認
☑ ポータブル電源は必要性を感じてから検討
防災用品は、たくさん買えば安心というものではありません。
「これがあれば、停電したときに少し安心できそう」と思えるものから始めてみましょう。
コンパクトに収納したい人
一人暮らしの部屋では、防災用品を置く場所にも悩みますよね。
特にワンルームや収納の少ない部屋では、大きな防災用品をいくつも置くのは難しいものです。
そういう場合は、「一つで複数の役割を持つもの」を選ぶと、収納しやすくなります。
例えばライトなら、懐中電灯としてだけでなく、置いて周囲を照らせるタイプを選ぶ方法があります。
今回ご紹介した「電池がどれでもライト」も、こうした考え方に合う商品です。
モバイルバッテリーも、防災専用品としてしまい込むのではなく、普段からスマートフォンの充電に使えば、専用の防災用品を一つ増やすという感覚が少なくなります。
一方、ポータブル電源はどうしても大きく、重さもあります。
「収納できるかどうか」だけでなく、停電したときに自分一人で取り出して使えるかまで考えて選びたいですね。
購入前に、収納場所を決めてしまうのもおすすめです。
押し入れの一番奥など、取り出すのが大変な場所に置いてしまうと、いざというときに困ります。
防災用品は「持っていること」より、必要なときにすぐ使えることのほうが大切です。
【画像④:一人暮らしのコンパクトな部屋で、ライトやモバイルバッテリーなどの防災用品を小さな収納ボックスにまとめている女性のイラスト。AIオリジナル向き】
スマホをしっかり充電したい人
「停電したとき、一番心配なのはスマートフォン」という方も多いと思います。
連絡手段としてだけでなく、情報を得るためにもスマートフォンは重要です。
そのため、スマートフォンの充電を優先したい方は、モバイルバッテリーを準備しておくとよいでしょう。
ここで大切なのは、容量だけで選ばないことです。
自分のスマートフォンに対応するケーブルが使えるか、出力は十分か、持ち歩きやすい大きさかなども確認しましょう。
また、モバイルバッテリーは「防災バッグの中に入れて終わり」ではなく、普段から使うのがおすすめです。
使ったら充電する、という習慣があれば、停電時にも比較的使いやすい状態を保てます。
そして、スマートフォンそのものの電池を節約することも忘れないようにしましょう。
停電中にスマートフォンの電池を節約するには
☑ 必要な情報を確認したら画面を消す
☑ 不要なアプリを閉じる
☑ 動画などの長時間視聴を控える
☑ 画面の明るさを必要以上に上げない
☑ モバイルバッテリーは必要なときに使う
「モバイルバッテリーがあるから大丈夫」と思うだけでなく、スマートフォンの電池そのものを大切に使うことも停電対策になります。
長時間の停電まで考えたい人
「数時間ではなく、もっと長く停電が続いたら?」
そこまで考えて備えたい方は、ポータブル電源を検討してもよいでしょう。
ただし、ここでは少し慎重に考えたいところです。
ポータブル電源は容量が大きくなるほど、一般的に本体も大きく重くなり、価格も高くなります。
一人暮らしの場合は、「何を動かしたいのか」を先に決めることが大切です。
スマートフォンだけなら、モバイルバッテリーで十分かもしれません。
照明も電池式ライトで対応できるでしょう。
それでも、暑さや寒さへの対策として特定の電気製品を使いたい、冷蔵庫などへの電源を確保したいなど、具体的な目的があるなら、ポータブル電源を検討する意味が出てきます。
ただし、家電にはそれぞれ消費電力があります。
「ポータブル電源を買えば何でも使える」と思わず、使いたい家電の消費電力とポータブル電源の定格出力を確認することが重要です。
また、長時間使いたい場合には、容量だけでなく実際の使用時間についても考える必要があります。
メーカーが示している使用例や目安を確認し、自分が必要としている使い方ができるかを確認してから購入しましょう。
【画像⑤:停電した部屋で、ポータブル電源から必要な機器へ電源を取っている様子を表したシンプルなイラスト。容量や電力の違いがイメージできるようなAIオリジナル向き】
停電が数時間で終わる場合と、長引く場合では備え方が違う
停電対策を考えるとき、「何時間停電するかわからない」ということも不安の一つです。
短時間で復旧する停電なら、最低限の明かりとスマートフォンの電源が確保できれば、何とか対応できる場合もあります。
一方で、停電が長引けば、冷蔵庫の食品、暑さや寒さ、照明、情報収集、電源の確保など、考えることが増えてきます。
だからこそ、最初からすべてに備えるのではなく、停電が長引いた場合に困ることを少しずつ想像してみることが大切です。
停電の長さをイメージして備える
☑ 短時間 → 明かり・スマートフォンの電源
☑ 数時間 → 食事・暑さ寒さ・情報収集も考える
☑ 長時間 → 電源確保や冷蔵庫なども考える
このように考えると、「高価な防災用品を買わなければ」という気持ちも少し楽になるのではないでしょうか。
自分の生活の中で、どこが一番困りそうなのかを考えて、そこから備えていけばよいのです。
停電に備えて、普段から確認しておきたいこと
停電対策というと、防災用品を購入することばかり考えてしまいます。
でも、実はお金をかけずにできる準備もたくさんあります。
ライトの置き場所を決めておく
停電したときに、「ライトはどこだったかな?」と探していては大変です。
玄関、ベッドの近く、リビングなど、停電時にすぐ手に取れる場所を決めておきましょう。
特に寝室では、夜中に停電した場合を考えて、ベッドから手の届きやすい場所にライトを置いておくと安心です。
モバイルバッテリーの充電状態を確認する
モバイルバッテリーを持っている方は、定期的に充電状態を確認しましょう。
普段使っているものなら、「使ったら充電する」というルールを決めておくだけでもよいですね。
防災専用として保管している場合は、月に一度など、確認する日を決めておくと忘れにくくなります。
ブレーカーの場所を確認しておく
停電したとき、家全体が停電しているのか、それともブレーカーが落ちているのかを確認できるよう、分電盤の場所も知っておきましょう。
ただし、異常な音や焦げたにおい、煙などがある場合には、無理に操作しないことが大切です。
マンションの設備について確認する
マンションに住んでいる方は、管理会社などから配布されている防災資料がないか、一度確認してみてください。
停電時のエレベーター、オートロック、給水設備などについて説明されている場合があります。
「停電したらどうなるのか」を事前に知っているだけでも、いざというときの不安を減らせます。
【画像⑥:女性がマンションの防災案内や設備案内を確認しているイラスト。落ち着いて事前確認している雰囲気。フリー画像でも探しやすいテーマ】
停電対策は「全部そろえる」より「困る順」に少しずつ
停電について考えていくと、必要なものがたくさんあるように感じます。
ライトも必要。
モバイルバッテリーも必要。
食料も必要。
暑さや寒さへの対策も必要。
長時間の停電を考えれば、ポータブル電源も気になります。
でも、最初から全部そろえようとすると、費用も収納場所も大変です。
そこでおすすめしたいのが、「自分が困る順番」で準備する方法です。
まずは明かり
↓
次にスマートフォンの電源
↓
暑さ・寒さや食事への備え
↓
長時間の停電まで考えるならポータブル電源
この順番なら、「防災用品を買いすぎてしまった」ということも避けやすくなります。
そして、一度にすべて準備する必要もありません。
今月はライト。
次の月にはモバイルバッテリー。
その次に食品や暑さ対策を見直す。
そんなふうに、少しずつ準備していけばよいのです。
防災は、特別なことをするというより、普段の暮らしに少しずつ「もしもの備え」を足していくことなのかもしれません。
まとめ|停電への備えは「まず明かり」から始めましょう
停電すると、部屋の照明だけでなく、スマートフォンの充電、冷蔵庫、エアコン、扇風機、電子レンジ、IHなど、普段当たり前に使っているものが一度に使えなくなる可能性があります。
特に一人暮らしでは、停電したときに自分で対応しなければならないため、最低限の備えをしておくと安心です。
今回ご紹介したものをまとめると、
☑ まず明かりを確保する
☑ スマートフォンの充電手段を用意する
☑ 暑さ・寒さや食事への備えも考える
☑ 長時間の停電まで考えるならポータブル電源を検討する
☑ マンションの設備についても事前に確認しておく
大切なのは、すべてを完璧にそろえることではありません。
「停電したら、自分は何に一番困るだろう?」
まずはそこから考えてみてください。
夜に真っ暗になるのが心配なら、ライトを一つ。
スマートフォンの電池が心配なら、モバイルバッテリーを一つ。
長時間の停電で電気製品を使いたいなら、必要な機器を考えてからポータブル電源を検討する。
このように、自分の暮らしに合わせて少しずつ準備していけば十分です。
そして、前回の記事で取り上げた「災害時のトイレ」も、停電や断水と関係する大切な備えの一つです。
停電だけでなく、断水やトイレの問題なども含めて考えておくと、災害時の不安をさらに減らすことができます。
【内部リンク挿入位置:「災害時のトイレ、どうする?断水・停電に備えて一人暮らしで準備したいこと」への内部リンクを配置】
防災というと、どうしても「もし大きな災害が起きたら……」と不安になってしまいます。
でも、必要以上に怖がる必要はありません。
できることから、一つずつ。
それだけでも、もしものときの安心感は変わってきます。
まずは今日、ライトの置き場所を確認するところから始めてみてはいかがでしょうか。

