断水したら何が困る?一人暮らしの女性が知っておきたい水の備え方

断水したら何が困る?一人暮らしの女性が知っておきたい水の備え方 防災

普段、私たちは水道の蛇口をひねれば、当たり前のように水を使っています。

朝起きて顔を洗う。歯を磨く。お茶を入れる。料理をする。食器を洗う。トイレを流す。手を洗う。

どれも、特別なことではありませんよね。

ところが、災害などで断水すると、この「当たり前」が一つずつできなくなっていきます。

「水が出ないだけなら、ペットボトルの水を買っておけば大丈夫」と思うかもしれません。

もちろん、飲み水を備えることはとても大切です。

でも、実際の生活を考えてみると、水は飲むためだけに使っているわけではありません。

歯磨きにも、手洗いにも、料理にも、トイレにも使っています。

さらに一人暮らしの場合は、給水所から水を運ぶのも、水を収納するのも自分一人です。

そこで今回は、「断水すると普段の生活で何が困るのか」を一つずつ考えながら、無理のない水の備え方を紹介します。

たくさんの商品を買いそろえることが目的ではありません。

まず何が必要なのかを知り、自分の暮らしに合うものから備える。

そんな考え方で、断水への備えを見ていきましょう。

  1. 断水すると、普段の生活はどう変わる?
    1. まず困るのは、やっぱり飲み水です
    2. 料理やお茶にも水を使っています
    3. 食器を洗うにも水が必要です
    4. 歯磨きや洗顔にも水が必要です
    5. お風呂や洗濯もできなくなります
    6. 忘れてはいけないのがトイレです
  2. 一人暮らしだと、断水で特に困りやすいこと
    1. 給水所から水を運ぶのも自分一人
    2. マンションなら、階段も考えておきたい
    3. 一人暮らしの部屋は、収納場所も限られます
  3. 断水したら、水はどんな順番で使えばいい?
    1. 最優先は飲料水
    2. 次に、料理に使う水を考える
    3. 生活用水は「使わない工夫」も取り入れる
    4. トイレの水は、できるだけ別に考える
  4. 一人暮らしなら、水をどのくらい備える?
    1. 500mlと2L、どちらが一人暮らし向き?
  5. 一人暮らしの部屋で、水をどこに収納する?
    1. 水は一か所に全部集めなくてもいい
    2. 水は「置ける」より「取り出せる」が大切
    3. 賞味期限は「見えるように」しておく
  6. 給水所から水を持ち帰るなら「水を入れるもの」も必要です
    1. 給水用の容器は「容量」だけで選ばない
  7. 「5Lなら約5kg」水の重さを実際に想像してみる
  8. 収納場所が限られるなら「折りたためるタイプ」も候補
    1. 10Lタイプなら容量と収納性を考えやすい
  9. 15Lや20Lの大容量タンクは、一人暮らしにはどう?
    1. 大容量は「運ぶ」より「家で使う」場合に向くことも
  10. 4つの商品を「自分の困りごと」で選び分ける
  11. 断水が「数時間」と「数日」では、備え方も変わります
    1. 数時間程度なら、手元の水でしのぐ
    2. 1日程度なら、水を使う場面を減らす
    3. 数日続くなら、給水を考える
  12. 断水への備えは「全部買う」必要はありません
  13. 普段からできる「断水への小さな備え」
    1. 普段飲む水を少し多めに買っておく
    2. 水を置く場所を今のうちに決めておく
    3. 給水所までの道を想像してみる
  14. まとめ|断水への備えは「水をたくさん買う」ことだけではありません

断水すると、普段の生活はどう変わる?

「断水」と聞くと、まず「水道から水が出なくなる」と考えます。

もちろん、それが断水の状態です。

でも、水が出ないことで困るのは、蛇口の前だけではありません。

家の中で「水を使っている場面」を思い出してみると、意外とたくさんあることに気づきます。

まず困るのは、やっぱり飲み水です

一番に考えたいのは、飲料水です。

人が生活するうえで、水分補給は欠かせません。

薬を飲むときにも水が必要ですし、暑い時期なら特に水分不足にも気をつけたいものです。

普段なら、水道水をコップに入れたり、冷蔵庫からペットボトルを取り出したりするだけ。

ところが断水すると、それができません。

そのため、防災の水を考えるときは、何より先に「飲むための水」を確保することから始めます。

ここは「生活用水も必要だから、たくさん水を買わなくては」と考える前に、まず押さえておきたいところです。

料理やお茶にも水を使っています

水は、飲むだけではありません。

ご飯を炊くとき、インスタント食品を作るとき、スープを作るとき、コーヒーやお茶を入れるときにも使います。

災害時にはレトルト食品やインスタント食品などが役立ちますが、商品によっては水やお湯が必要です。

そこで非常食を準備するときには、食品そのものだけでなく、

「これを食べるために、水はどのくらい必要?」

と考えておくと安心です。

反対に、そのまま食べられる食品をいくつか用意しておけば、調理に使う水を減らすこともできます。

食器を洗うにも水が必要です

食事が終わったら、次は食器洗いです。

普段なら、蛇口をひねって水を流しながら洗います。

でも断水中は、その方法が使えません。

食器にラップを敷いて使う、使い捨ての食器を利用する、洗い物が少なくなる食品を選ぶなど、「そもそも洗わなくて済む工夫」をしておくと、水の使用量を抑えられます。

このように考えると、断水対策は「水を大量に備える」だけではないことがわかりますね。

歯磨きや洗顔にも水が必要です

朝起きたら顔を洗う。

食後には歯を磨く。

外から帰ったら手を洗う。

どれも毎日の習慣です。

しかし断水すると、これらにも水が必要になります。

もちろん、少量の水で済ませる方法や、水を使わずに済ませる用品を利用する方法もあります。

ウェットティッシュや体を拭くシートなどを準備しておけば、手や体を清潔に保つために使える場面があります。

お風呂や洗濯もできなくなります

断水が数時間程度なら、「今日はお風呂を我慢しよう」「洗濯は明日にしよう」と考えることもできます。

ところが、断水が1日、2日、さらに長く続くと、だんだん生活への影響が大きくなってきます。

汗をかいた衣類を洗えない、お風呂に入れない、洗面所で思うように水が使えない……。

特に暑い季節には、体を清潔に保つことも気になります。

ただし、断水中にお風呂や洗濯まで普段通りにしようとすると、大量の水が必要になります。

だからこそ、断水時には「今、本当に水を使う必要がある?」と考えることも大切です。

忘れてはいけないのがトイレです

そして、断水への備えで忘れてはいけないのがトイレです。

水道が止まったからといって、普段と同じように水を流せるとは限りません。

「トイレを流すために、飲料水を使ってしまう」ということになると、せっかく備えた水がどんどん減ってしまいます。

そのため、災害時のトイレについては、前回の記事で紹介したような簡易トイレを別に備えておくという考え方も重要です。

飲料水は飲むために確保し、トイレはトイレ用の備えで対応する。

こうして用途を分けておけば、水を無駄に使いにくくなります。

☑ 断水すると、こんな場面で困ります

  • ✔ 飲み水が確保できない
  • ✔ 料理やお茶を作りにくい
  • ✔ 食器を洗えない
  • ✔ 歯磨きや洗顔に水が必要
  • ✔ 手洗いがしにくい
  • ✔ お風呂や洗濯ができない
  • ✔ トイレの使い方を考える必要がある

一人暮らしだと、断水で特に困りやすいこと

一人暮らしなら、家族がいる家庭に比べて必要な飲料水の量そのものは少なくなります。

でも、だからといって断水対策が簡単になるわけではありません。

むしろ一人暮らしでは、水を「確保する」「運ぶ」「収納する」ことを自分一人で考えなければならないという難しさがあります。

給水所から水を運ぶのも自分一人

災害時には、自治体などによって給水が行われることがあります。

ただ、給水所が設けられていても、水が自動的に自宅まで届くわけではありません。

自分で給水場所まで行き、容器に水を入れて持ち帰ることになります。

ここで問題になるのが「水の重さ」です。

水は1Lで約1kg。

5Lなら約5kg、10Lなら約10kg、15Lなら約15kgです。

容器の重さも加わります。

数字だけを見ると「10Lくらいなら大丈夫」と思ってしまうかもしれません。

でも、給水所から歩いて帰り、マンションの入口まで運び、さらに部屋まで持っていくことを考えると、かなりの負担になることがあります。

一人暮らしの水の備えでは、「何L入るか」だけでなく「自分が何kgまで運べるか」を考えることが大切です。

マンションなら、階段も考えておきたい

例えば停電も同時に起きていると、エレベーターが使えない可能性があります。

給水所から水を持って帰ってきたあと、階段を上らなければならないことも考えられます。

もちろん実際の災害時には状況によって異なりますが、普段から「もし水を運ぶなら、どうする?」と想像しておくだけでも違います。

10Lを一度に運ぶのが難しそうなら、5L程度に分ける。

何回かに分けて運ぶ。

できるだけ自宅に飲料水を備えておき、給水所から運ぶ量を減らす。

こうした方法もあります。

一人暮らしの部屋は、収納場所も限られます

もう一つの悩みが、水をどこに置くかです。

ワンルームやコンパクトなマンションでは、家具や日用品だけでも収納場所がいっぱいになりがちです。

そこへ防災用の水を何箱も置くとなると、「そんな場所ない!」と思ってしまいますよね。

しかも水は重いので、高い棚の上に置くのにも向きません。

そこで大切なのが、「置ける場所」ではなく「安全に収納できて、必要なときに取り出せる場所」を考えることです。

断水したら、水はどんな順番で使えばいい?

断水すると、「水が足りない!」という気持ちになって、何でも節約したくなるかもしれません。

でも、すべての水を同じように考える必要はありません。

「飲むための水」と「生活に使う水」を分けて考えると、何を優先すればよいのかがわかりやすくなります。

最優先は飲料水

まず確保したいのは、飲料水です。

防災の備蓄では、1人1日3Lを目安にする考え方があります。

これを単純に計算すると、1人なら3日分で約9L、1週間で約21Lです。

「21L」と聞くと多く感じるかもしれません。

でも、最初から1週間分を完璧にそろえなければならないわけではありません。

まだ何も備えていないなら、まず3日分を目標にして、そこから少しずつ増やしていく方法もあります。

次に、料理に使う水を考える

飲料水を確保したら、次に考えたいのが食事です。

お米を炊いたり、お湯を沸かしたりする場合には水が必要です。

ただし、非常食を工夫すれば水の使用量を減らせます。

例えば、そのまま食べられる食品や缶詰などを組み合わせれば、調理に必要な水を少なくできます。

防災用品を買うときは、食品だけでなく、「この食品を食べるには何が必要?」と考える習慣をつけておくと便利です。

生活用水は「使わない工夫」も取り入れる

手洗い、洗面、掃除などに使う生活用水も必要になります。

ただし、すべてを水で行う必要はありません。

ウェットティッシュ、体を拭くシート、使い捨て食器などを組み合わせることで、水を使わずに済む場面を増やせます。

つまり、生活用水については、

「何L備えるか」+「何を使えば水を減らせるか」

の両方を考えておくのがおすすめです。

トイレの水は、できるだけ別に考える

トイレを流すために飲料水を使い続けると、飲み水が早くなくなってしまいます。

そのため、断水への備えでは簡易トイレなどを用意し、飲料水をトイレ用に回さなくても済むようにしておくと安心です。

断水時の水は、この順番で考えるとわかりやすいです

飲料水 → 水分補給・薬・食事

調理用の水 → 食事を作る

生活用水 → 手洗い・洗面など

トイレ → 簡易トイレなども利用する

一人暮らしなら、水をどのくらい備える?

では、実際にどのくらいの水を備えておけばよいのでしょうか。

先ほど紹介したように、1人1日3Lを目安にすると、次のようになります。

期間 1人分の目安 考え方
1日 約3L まず1日分を考える
3日 約9L 最初の目標にしやすい量
1週間 約21L できれば備えておきたい量

ここで大切なのは、「21Lを全部、一か所に置く」と考えなくてもよいということです。

一人暮らしなら、収納スペースも限られています。

また、水は重いので、一度に大量に運ぶことにも負担があります。

自宅に備蓄しておく水と、断水が長引いた場合に給水所などから補充する水を分けて考える方法もあります。

500mlと2L、どちらが一人暮らし向き?

保存水には500ml、1.5L、2Lなど、さまざまなサイズがあります。

500mlなら、一度に飲み切りやすく、持ち運びもしやすいのが特徴です。

一方、2Lは1本あたりの容量が大きいため、備蓄量をまとめやすくなります。

ただし、2Lだから便利、500mlだから軽い、と単純には決められません。

例えば、非常用保存水の中には、500mlを複数本まとめたケースでも、ケース全体では10kgを超える商品があります。

つまり、「1本が軽い」ことと「ケース全体が軽い」ことは別なのです。

一人暮らしなら、購入前に「届いた箱をどこに置くか」まで考えておくと安心です。

価格・在庫等は取得時点の情報です。

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一人暮らしの部屋で、水をどこに収納する?

必要な水の量がわかってくると、次に出てくるのが「そんなに置く場所がない」という問題です。

特にワンルームなどでは、収納スペースそのものが限られています。

水は一か所に全部集めなくてもいい

防災用の水は、必ず一か所にまとめて置かなければならないわけではありません。

収納スペースの中で分けたり、普段使う水と保存水を分散させたりする方法もあります。

ただし、災害時に取り出せなくなるような場所は避けたいところです。

家具の奥に押し込んでしまったり、高い場所に置いたりすると、いざというときに取り出すのが大変になります。

水は「置ける」より「取り出せる」が大切

防災用品は、普段使わないものほど「邪魔にならないところへしまおう」と考えがちです。

でも、水は重いもの。

高い場所から重い箱を下ろすのは危険です。

また、玄関や廊下をふさぐように置いてしまうと、避難するときの邪魔になる可能性もあります。

安定して置けること、取り出しやすいこと、通路をふさがないこと。

この3つを意識して収納場所を決めておきましょう。

賞味期限は「見えるように」しておく

長期保存水にも賞味期限があります。

せっかく備えていても、期限の確認を忘れてしまえば、いざというときに困ります。

段ボールなどに入れたまま保管する場合も、賞味期限を確認しやすい向きにしておくと安心です。

スマートフォンのカレンダーに確認時期を登録しておくのもよい方法です。

また、普段から飲む水を少し多めに買って、古いものから飲んで買い足すローリングストックなら、防災専用の水を別に管理する負担を減らせます。

「長期間しまっておくのは忘れそう」という方は、普段の生活に組み込む方法も検討してみてください。

☑ 水を収納するときのチェックポイント

  • ✔ 高い場所に置かない
  • ✔ 避難経路をふさがない
  • ✔ 取り出しやすい場所に置く
  • ✔ ケースの賞味期限が見えるようにする
  • ✔ 定期的に在庫を確認する
  • ✔ 普段使いする場合は古いものから使う

給水所から水を持ち帰るなら「水を入れるもの」も必要です

ここまでで、断水すると飲み水だけでなく、料理や洗面、手洗いなど、さまざまな場面で水が必要になることがおわかりいただけたと思います。

そして、もう一つ考えておきたいのが、「断水が長引いたとき、水をどうやって補充するか」です。

災害の状況によっては、自治体などが給水を行うことがあります。

その場合、自分で容器を持って給水場所へ行き、水を入れて持ち帰ることになります。

そこで必要になるのが、ウォータータンクや給水バッグなどです。

「水ならペットボトルに入れてもいいのでは?」と思うかもしれません。

もちろん手元にある容器を利用できる場合もありますが、災害時の給水を想定するなら、あらかじめ水を入れて運ぶための容器を一つ用意しておくと、いざというときに慌てにくくなります。

給水用の容器は「容量」だけで選ばない

給水タンクを探すと、「10L」「15L」「20L」など、大きな容量の商品が目に入ります。

一度にたくさんの水を運べるのは便利そうですよね。

でも、ここで忘れてはいけないのが水の重さです。

水は1Lで約1kgですから、10Lなら約10kgになります。

容器そのものの重さも加わります。

さらに、給水所から自宅まで歩く場合には、その重さを持ったまま移動しなければなりません。

そのため、一人暮らしの女性が選ぶなら、「たくさん入るもの」より「自分が無理なく運べるもの」を優先するのがおすすめです。

☑ 給水容器を選ぶときに確認したいこと

  • ✔ 満水にしたときの重量
  • ✔ 持ち手は持ちやすいか
  • ✔ 水を入れた状態で運べそうか
  • ✔ 使わないときに収納しやすいか
  • ✔ 自宅までの距離や階段を考えても扱えるか

「5Lなら約5kg」水の重さを実際に想像してみる

防災用品を選んでいると、容量の数字だけを見てしまいがちです。

そこで、一度実際の重さに置き換えて考えてみましょう。

水の容量 水だけの重量の目安 一人暮らしで考えたいこと
5L 約5kg 比較的持ち運びを考えやすい
10L 約10kg 距離や階段まで考えたい
15L 約15kg 一人で運ぶことを慎重に考えたい
20L 約20kg 運搬方法まで考える必要がある

例えば、普段5kgのお米を買っている方なら、5Lの水がどのくらいの重さなのかイメージしやすいでしょう。

10Lになると、その2倍です。

さらに20Lとなれば、かなりの重量になります。

「一度にたくさん運べるから便利」と考える前に、自分が実際に持って歩けるかを想像してみてください。

5L程度のタイプなら、水を満タンにした場合でも水そのものは約5kgです。

もちろん5kgが軽いとは限りませんが、10Lや15Lと比べると、持ち運ぶ負担を考えやすい容量です。

特に「給水所から自宅まで自分で運ぶ」ことを想定するなら、容量の大きさだけで決めないことが大切です。

収納場所が限られるなら「折りたためるタイプ」も候補

一人暮らしでは、給水用の容器を置いておくスペースも問題になります。

毎日使うものではありませんから、大きなタンクを出したままにしておくのは邪魔になってしまいますよね。

そこで候補になるのが、使わないときに折りたたんだり、コンパクトに収納できたりするタイプです。

災害時には広げて水を入れ、普段は小さくして収納しておけます。

収納スペースの少ないワンルームやマンションでは、こうした「使わないときの大きさ」も重要な選択ポイントです。

10Lタイプなら容量と収納性を考えやすい

例えばアイリスオーヤマには、折りたたんで収納できる10Lのウォータータンクがあります。

使用時は10Lの容量がありますが、収納時にはコンパクトにできます。

「大きな防災用品をずっと部屋に置いておくのは嫌」という方には、このようなタイプが候補になります。

ただし、10Lの水を入れれば、水だけで約10kgです。

そのため、収納性だけでなく、満水時に自分が扱えるかまで考えて選びましょう。

また、折りたためる商品は、収納時のサイズも確認しておきたいところです。

「10Lだから大きい」と思っていても、折りたたんだ状態では意外とコンパクトな場合があります。

反対に、収納袋やケースなどを含めると想像より場所を取ることもあります。

購入前には、使用時のサイズと収納時のサイズの両方を確認しておきましょう。

15Lや20Lの大容量タンクは、一人暮らしにはどう?

防災用のウォータータンクには、15Lや20Lなどの大容量タイプもあります。

大容量のメリットは、もちろん一度に多くの水を確保できることです。

給水所へ何度も往復しなくて済む可能性があります。

ただし、その分だけ水が重くなります。

15Lなら約15kg、20Lなら約20kg。

容器の重量も加わるため、女性の一人暮らしでは、満水状態での持ち運びが大きな負担になることがあります。

そのため、15Lや20Lの商品を見つけたからといって、「こちらのほうがたくさん入るからおすすめ」と考える必要はありません。

防災用品は「スペックが大きいもの」ではなく、「自分が実際に使えるもの」を選ぶことが大切です。

大容量は「運ぶ」より「家で使う」場合に向くことも

例えば、大容量タンクを給水所から持ち帰るのではなく、自宅で水を確保しておく用途を考える場合もあります。

ただし、断水時にどのような方法で給水できるか、容器がどのような用途に対応しているかは、商品や自治体の案内などを確認する必要があります。

「大きいから安心」ではなく、どこから水を入れて、どこで使うのかまで考えてから選ぶようにしましょう。

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大容量タイプを選ぶ場合は、次の点を確認しておくと安心です。

☑ 大容量タンクを選ぶ前にチェック

  • ✔ 満水時の重量を計算したか
  • ✔ 一人で持ち運べるか
  • ✔ 給水所までの距離を考えたか
  • ✔ 自宅に階段があるか
  • ✔ 収納時の大きさを確認したか
  • ✔ 実際にどんな場面で使うのか決めているか

4つの商品を「自分の困りごと」で選び分ける

ここまで4種類の商品を紹介しましたが、どれか一つを「一番おすすめ」と決める必要はありません。

大切なのは、自分が断水したときに、何に困りそうなのかです。

商品 向いている人 選ぶときのポイント
非常用保存水 まず飲み水を確保したい 保存期間・容量・ケース重量
5Lウォータータンク 運びやすさを優先したい 重量・持ち手・収納性
10Lウォータータンク 容量と収納性を両立したい 折りたたみ時のサイズ・重量
15Lウォータージャグ 多めの水を確保したい 容量・重量・収納性

例えば、まだ飲料水をほとんど備えていないなら、最初に考えるのは保存水です。

すでに飲料水を十分に備えているなら、次は給水用の容器を考えてみてもよいでしょう。

そして、収納スペースが限られているなら、折りたたみ式を候補にする。

このように、自分の状況に合わせて一つずつ考えていけば大丈夫です。

断水が「数時間」と「数日」では、備え方も変わります

断水といっても、必ず何日も水が出なくなるわけではありません。

短時間で復旧する場合もあれば、災害の規模によっては長期化することもあります。

だからこそ、断水への備えを考えるときには、「数時間だったら?」「数日続いたら?」と分けて考えるとわかりやすくなります。

数時間程度なら、手元の水でしのぐ

短時間の断水なら、まず飲料水を確保し、料理や洗面などで水を使いすぎないようにするだけでも対応しやすくなります。

普段から飲んでいるペットボトルの水を少し多めにストックしておく方法もあります。

1日程度なら、水を使う場面を減らす

断水が1日程度続くなら、食器を洗わなくて済むようにする、洗濯を延期する、お風呂を控えるなど、生活の中で水を使う場面を減らします。

ウェットティッシュや体拭きシートなどを利用すれば、水を使わずに済む場面も増やせます。

数日続くなら、給水を考える

さらに長引いた場合には、給水所などから水を補充することも考えます。

ここで役立つのが、今回紹介したウォータータンクや給水バッグです。

つまり、給水用の容器は、「水そのものを備蓄する商品」ではなく、「必要なときに水を運ぶための商品」と考えるとわかりやすいでしょう。

断水への備えは「全部買う」必要はありません

防災用品を探していると、いろいろな商品が目に入ります。

保存水、給水バッグ、ウォータータンク、キャリー、ウェットティッシュ、簡易トイレ……。

「これも必要かな?」「あれもあったほうがいいかな?」と考えているうちに、どんどん荷物が増えてしまうことがあります。

でも、防災用品は「たくさん持っている人が正解」ではありません。

自分の住まいや体力、収納スペース、生活スタイルに合っていることのほうが大切です。

☑ 断水への備えは、この順番で考えてみましょう

  1. 飲み水はある?
  2. トイレはどうする?
  3. 水を使わずに済ませる用品はある?
  4. 給水された水を入れる容器はある?
  5. その水を自宅まで運べる?
  6. 収納場所は決まっている?

この順番なら、「何となく防災用品を買う」のではなく、今の自分に足りないものが見えてきます。

普段からできる「断水への小さな備え」

断水への備えは、防災用品を購入することだけではありません。

普段の生活の中で少し意識しておくだけでも、いざというときの負担を減らせます。

普段飲む水を少し多めに買っておく

普段からペットボトルの水を飲んでいるなら、なくなってから買うのではなく、少し余裕を持って買い足しておく方法があります。

古いものから普段の生活で使い、新しいものを補充するローリングストックなら、賞味期限を忘れにくくなります。

「防災用の水を何年も保管するのは忘れてしまいそう」という方には、普段の生活に取り入れる方法が向いているかもしれません。

水を置く場所を今のうちに決めておく

「水を備えておこう」と思っても、置き場所が決まっていなければ、購入したあとに困ります。

そこで、今のうちに「ここなら置ける」という場所を一つ決めておきましょう。

棚に入れるなら、重いものを高い位置に置かない。

床に置くなら、通路をふさがない。

防災用品と一緒に置くなら、必要なときにすぐ取り出せるようにする。

これだけでも、備蓄がずっと現実的になります。

給水所までの道を想像してみる

自治体から給水に関する情報が出た場合、自宅から給水場所までどのくらいあるのか、普段から地域の防災情報を確認しておくと安心です。

そして、

「5Lなら持って帰れそう?」

「10Lだとどう?」

「マンションの階段だったら?」

と、自分の生活に置き換えて考えてみます。

この想像をしておくだけでも、給水容器を選ぶときの判断材料になります。

まとめ|断水への備えは「水をたくさん買う」ことだけではありません

断水すると、普段は何気なく使っている水が、急に貴重なものになります。

飲み水だけではありません。

料理、歯磨き、洗顔、手洗い、トイレ、入浴、洗濯……。

毎日の生活のあちこちで水を使っていることに気づかされます。

だからこそ、防災用の水を考えるときは、単純に「何本買えばいい?」と考えるだけではなく、「断水したら、私はどこで困る?」と考えてみることが大切です。

一人暮らしなら、まずは飲料水を優先。

次に、トイレや手洗いなどの生活をどう維持するかを考えます。

そして断水が長引いたときには、給水所などから水を運ぶための容器も必要になります。

ただし、水はとても重いものです。

「大容量だから安心」ではなく、「自分が無理なく扱える容量かどうか」を基準に選びましょう。

また、一人暮らしの部屋では収納場所も重要です。

必要な水を確保しながら、取り出しやすく、安全に置ける場所を考えておくことも、立派な防災対策です。

🌿 一人暮らしの断水対策、まずはここから

  • 飲料水を確保する
  • 簡易トイレを準備する
  • 水を使わずに済ませる用品を用意する
  • 給水用の容器を一つ考えておく
  • 自分が運べる水の重さを知っておく
  • 水を安全に収納できる場所を決める

最初から完璧に備える必要はありません。

「まず保存水を用意しておこう」

「給水用のタンクも一つ置いておこう」

そんな小さなところから始めても十分です。

災害はいつ起こるかわかりませんが、今日からできる備えはあります。

「蛇口をひねれば水が出る」という普段の当たり前を、もしものときにも少しだけ支えられるようにしておく。

それが、一人暮らしの無理のない断水対策なのではないでしょうか。

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